目次
第1セット
世界No.1との対戦ですが、錦織も負けていません。ナダルのスピンを前で捉え、簡単にウィナーを決められないようにしています。ここら辺は過去5戦やってきた経験はもちろんですが、ジョコビッチのナダル対策からヒントを得ているようです。
錦織は第1ゲームでいきなりのブレイクを許したものの、第4ゲームではナダルのサービスをブレイクします!ナダルはブレークされるのは今大会初。錦織、凄いぜ・・。
次の見どころは第1セットの6ゲーム目でした。ナダルのサービスゲームからブレイクを狙えるところまで追い詰めましたが、チャンスを決めきれずに最後は錦織のミスでナダルにキープされてしまいます。ナダル相手にチャンスは少ないですから、この場面は見ている私も悔しかったですね。
また、第1セットの7ゲームでの3連続ミスの後でも落ち付いてポイントを重ね、ギリギリのところでゲームを落とさずに、ナダルと互角に渡り合っています。確実に強くなってます、錦織。
しかし、互角のままタイブレークに突入するも、強力なストロークでミニブレークを許し、第1セットは7-6でナダルに獲られてしまいます。
第2セット
第5ゲームをブレイク!この試合2度目のブレークです。あのナダルから。
・・しかし、第8ゲームをナダルにブレイクバックされてしまいます。このゲームのナダルはスライスでしぶとく粘って錦織のミスを誘い、チャンス時には攻めていくというプレイスタイルでした。「このゲームは狙う!」という気持ちが見え、ナダルの強さを見た様な気がします・・。
続く第9ゲームでアクシデント発生。逆をついた錦織のボレーに反応しようとしたナダルが転んでしまい、シューズの紐が切れるという事態に。ナダルは「ソーリー、ケイ」と(多分ですが)言い、ロッカールームに紐を取りに行きました。っていうか、テニスの試合でシューズの紐が切れるなんて初めて聞きました。
そしてタイブレークに行くかと思われた6-5での錦織のサービス。ここを錦織のミスをキッカケにナダルが攻めてきます。チャンス時でのナダルの強さは先程も感じたのですが、このゲームでもその攻撃力を発揮し、ナダルにブレイクを許してしまいます。
そしてこのブレイクにより、7-5で第2セットを獲られてしまいました。これでセットカウントは2-0です。
第3セット
第3ゲーム、錦織が2つのブレイクポイントを握るも、ナダルにブレイクを阻まれる。もう少しだったんだけど・・。
そして次の錦織のサービスゲームではナダルの深いリターンに錦織はミスを連発してしまい、3つのミスで第4ゲームをブレイクされてしまいます。チャンスの後にピンチありという形になってしまいました。
ただ、錦織も負けてはいません。第3ゲームと同様に第5ゲームも2つのブレイクチャンスを握ります。・・しかし、ここもナダルに潰され、ブレイクできずに4-1となります。ナダル・・強い・・。
トップ中のトップ選手はピンチにもチャンスにも強いということをよく聞きますが、本当だということを目の当りに出来ました。
で、第7ゲームでは三度2つのブレイクポイントを握ります。「今度こそ・・」という日本の皆の願いが通じたのか、ついにナダルのサービスゲームをブレイクすることに成功します。最後はナダルのダブルフォールトでした。これで互角の展開、4-3です。
そして第9ゲーム、ナダルのサービスゲーム。錦織は辛抱強くストロークをつなぎ、要所で攻め、ドロップショットが冴えまくります。ここで見事、ナダルに打ち勝つ形でブレイクをもぎ取り、錦織が渾身のガッツポーズを見せてくれます!そして私たち錦織ファンも全員ガッツポーズをしたことでしょう。もちろん私もやってやりましたよ!
しかし、続く第10ゲーム、錦織は攻めているものの、自らのミスでサービスゲームを取られてしまいます。ここをキープしていればセットが取れていただけに、これは非常に痛い。
最後はタイブレークとなりますが、ここもナダルに取られ、試合終了。
スコアは7-6、7-5、7-6でした。
まとめ
今日の錦織はフォアのミスが非常に多かったですが、それはナダルのショットを合わせるためにはしょうがないミスだったという感じがしています。そして、ミスの中でもナダル相手に確実に攻めていける力を試合中に身に付け、素晴らしいフォアハンドへと進化していったように思えます。
だからこそ、ストレート負けにも関わらず見ているこちらが熱くなるような試合になったのだろうと思います。
負けはしましたが、この1試合だけで確実に錦織は成長できたと思ってます。そして次の課題も見えてきたことでしょう。この敗北を糧にさらにワンランク上の実力を身に付け、今年こそトップ10へ入って欲しいですね!
こんな素晴らしい試合を見せてくれたナダルと錦織に感謝です。
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