プロでも使う方が非常に多いポリエステルガットですが、価格もそれほど高くないので私たちでも利用しやすいという一面があります。
スピン、コントロール性能がとても高く、思いきり打ってもアウトしにくいという高性能なガットではあるのですが、良い面と悪い面がハッキリと分かれているガットでもありますので、自分のプレイスタイルを把握した上で使っていくのがベストとなります。
目次
ポリエステルガットの特徴
ポリエステルガットの最大の特徴として、ガットが固いということが挙げられます。
そのため
- 切れにくく
- コントロール性能が高く
- スピンをかけやすいモノが多い(形状による)
などの利点があります。ここだけ見ると非常に素晴らしいガットに思えるのですが、ポリエステルガットには知っておかなければいけない欠点もあります。
それは
- ガットが固いため、ある程度のパワーとスイングスピードが必要
- 力の弱い女性や子供には使いづらいと感じることもあり、安易にお勧めできない
- 腕への衝撃が強い
- テンションが落ちるのが早い
- 寿命が短い。使用頻度や好みにもよるが、大体1ヶ月程度で張り替え時となる
ということです。
試合中にラケットを何本も交換するようなプロの試合ならばその力をいかんなく発揮するポリエステルガットですが、一般プレイヤーがテニスを楽しむ分には、もしかしたら向いていないと感じる人もいるかも知れません。
※ ただし、最近はテンションが落ちるのを抑えるものや、ボールが飛びやすいものも新製品として続々と出てきています。もしかしたら近いうちに、初心者もポリエステルガットが一番だという日が来るかも知れません。
どんな方にお勧めか
そもそもの質は非常に良いモノですので、プロはもちろんですが、ある程度上級者の方でガットに多少のお金を掛けられる方ならばポリエステルガットは向いていると言えるでしょう。
特にスピン性能が高いイメージがあり、知り合いのトップスピナーはポリエステルガットを使っている割合が非常に高いです。プロでもスピンを多用するプレイヤーはポリエステルを使っているケースが多いので、スピンを使う人にとっては最も恩恵を受けられるガットと言えるのかも知れません。
また、中級者でも頻繁に試合をする方や、生活の中でのテニスの割合が高い方はポリエステルガットを使うことでワンランク上のプレイが期待できるかも知れませんので、積極的に試してみると良いでしょう。
プロも使っている、人気のポリエステルガットとは?
トッププロの多くはポリエステルガットを使っています。中でもバボラとルキシロンがかなり使用されています。
【ルキシロン】
Luxilon 4G(錦織)
Luxilon アルパワー
アルパワーラフ
【バボラ】
RPM ブラスト
Babolat RPM(シャラポワ)
ガットの情報一覧
【ガットの基本情報】
・ガットを張るにはどこで何をすればいいか
・テンションは高いのと低いの、どちらが良いのか
・張り代を安くあげるための3つの方法
【ガットを選ぼう(種類を解説)】
・ナイロンガットの特徴と魅力、欠点
・ポリエステルガットの特徴と魅力、欠点 ←今ココ
・ナチュラルガットの特徴と魅力、欠点
・ハイブリッドガットの特徴と魅力、欠点
・【2011年版】トッププロが使っているガット
【中級者向け】
・ガット張り機(ストリングマシン)を使ってみよう
【豆知識】
・(その.1)張り替える時は、ガットを切ってからお店に頼むべきか?
・(その.2)ガットを切る用のハサミは必要か
・(その.3)張り替える目安と期間
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