テニスの世界トッププロは、一体どのガットを張り、どのくらいのテンションで張っているのでしょうか。これは初心者ならずとも、テニスをしている人なら誰もが気になるところでもありますよね。
ただこれ、なかなか情報が落ちてないんですよね。私もちょっと調べるのに苦労しましたが、何とか2011年の全豪オープン当時の使用ガットとテンションの情報を入手することに成功しました。
そんな訳で2011年のデータとなってしまいますが、活躍している主要プレイヤーが使っているガットとテンションを載せてみようと思います。錦織のデータはちょっと別口で拾ってきました。
※ プロは時期によってガットもテンションも変更する場合が多々あります。なので以下のデータは参考程度に見ていただけると嬉しいです。
目次
錦織 圭
メイン(縦糸):Luxilon 4G(52ポンド)
クロス(横糸):Wilson ナチュラル(53ポンド)
縦にポリエステル、横にナチュラルのハイブリッド方式。テンションはそれほど高くないですね。最近の男子はテンションが低めになっている傾向にありますが、錦織もその路線かと思われます。この方がスピンがかかるんですかね・・?
ノバク・ジョコビッチ
メイン(縦糸):Babolat ナチュラル(61ポンド)
クロス(横糸):Luxilon アルパワー(61ポンド)
縦にナチュラル、横にポリエステルという、いわゆる「フェデラー張り」をしています。テンションは61と普通ですが、実は男子のトップ選手の中では高い方です。
ロジャー・フェデラー
メイン(縦糸):Wilson ナチュラル(50ポンド)
クロス(横糸):アルパワーラフ(46ポンド)
フェデラーは当然「フェデラー張り」の縦ナチュラル、横ポリエステルのハイブリッド。テンションは男子の中ではかなり低めで、天才的なボールタッチを誇るフェデラーらしいと言えるのかも知れません。
ナチュラルガットが錦織と同じものなのがちょっと嬉しいのは何故だろうか。個人的に大好きな2名に他ならないからでしょうね・・。
ラファエル・ナダル
メイン(縦糸):RPM ブラスト(50ポンド)
クロス(横糸):RPM ブラスト(50ポンド)
最近はハイブリッド方式が主流ですが、ナダルは縦横同じバボラのポリエステルです。ナチュラルは使ってないですが、今はポリエステルの性能が素晴らしく良いため、ナダルはポリを選択しているようです。
世界最高峰のスピンを誇る選手ですが、意外や意外、テンションは50とかなり低め。てっきり70くらいあっても良さそうなプレイスタイルなのに・・。テンションの高低はラケットやプレイスタイル、選手の感覚なども影響するため、もはや参考にはならないのかも知れないと思わせる数値の低さです・・。
アンディ・マレー
メイン(縦糸):アルパワーラフ(60ポンド)
クロス(横糸):アルパワーラフ(60ポンド)
マレーも縦横ともにポリエステルを使っています。ポリの60ポンドということで、普通というかマレーらしさが出ているのかも知れません。
というかLuxilonのポリエステルガット、世界のトップたちにも大人気ですね。
マリア・シャラポワ
メイン(縦糸):Babolat RPM(58ポンド)
クロス(横糸):Babolat VS ナチュラル(60ポンド)
シャラポワは横糸にナチュラルガットを使った正攻法(?)のハイブリッド方式。ナダルやフェデラーよりも高いテンションなのが意外ですが、最近の女子は男子よりもテンション高めの傾向が顕著に出ていますので、これは普通なのかも知れません。
ビクトリア・アザレンカ
メイン(縦糸):Luxilon アルパワー(62ポンド)
クロス(横糸):Luxilon アルパワー(61ポンド)
アザレンカはLuxilonのアルパワーを縦横で統一しています。流行のハイブリッドにしないのは、それだけLuxilonのポリエステルガットが自分に合っているとの証明なのかも知れません。
そして彼女もテンションは60以上と少々高めとなってます。
ガットの情報一覧
【ガットの基本情報】
・ガットを張るにはどこで何をすればいいか
・テンションは高いのと低いの、どちらが良いのか
・張り代を安くあげるための3つの方法
【ガットを選ぼう(種類を解説)】
・ナイロンガットの特徴と魅力、欠点
・ポリエステルガットの特徴と魅力、欠点
・ナチュラルガットの特徴と魅力、欠点
・ハイブリッドガットの特徴と魅力、欠点
・【2011年版】トッププロが使っているガット ←今ココ
【中級者向け】
・ガット張り機(ストリングマシン)を使ってみよう
【豆知識】
・(その.1)張り替える時は、ガットを切ってからお店に頼むべきか?
・(その.2)ガットを切る用のハサミは必要か
・(その.3)張り替える目安と期間
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