テニスを始めたばかりの初心者はテニスシューズの重要性に気が付いていない方が多いですが、是非とも早い段階で目を向けて欲しい「テニスにおける重要アイテムの一つ」であると言えるでしょう。
何故なら「自分に合ったシューズ」は「良いフットワーク」へと繋がり、良いフットワークは「あらゆるボールを拾い、相手コートに返す」ことに繋がるからです。
フットワークの良し悪しは、試合に大きく影響するのです。これはテニスが足ニスと呼ばれる所以でもあります。
そして、自分に合ったシューズは間違いなくベストなフットワークへ貢献してくれることでしょう。テニスと言えばラケットやボールを思い浮かべる人が多いですが、シューズの重要性を知って初めて中級者に到達したと私は思っています。
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王者ジョコビッチの原動力は「フットワーク」にあり?
この記事を書いている現在(2013年8月)、ノバク・ジョコビッチがランキング1位をずっと維持しており、安定した強さを見せてくれています。
ジョコビッチはプレイの全てがハイレベルで、しかもバランスが取れている優れた選手です。が、彼が1位になり、ランキングトップをずっと維持しているのは「世界一のフットワークを身に付けているから」と見ている人は多くいます。私もその一人ですが。
ジョコビッチの試合を観ていると、普通ならエースになるようなショットにも驚異的なフットワークで追いつき、逆に角度をついた鋭いショットを返してポイントを獲ってしまうことがよくあります。
しかも打った後もバランスを崩すことがありません。普通の選手なら止まれずに体が流れてしまうような場面でも、ジョコビッチはシューズに吸盤が付いているかのようにピタッと止まり、そこから反撃に移ってしまうのです。まさにピンチをチャンスに変えるようなプレイをしていますが、その原動力はフットワークであり、それを支えているのがシューズなのです。
※ また、ジョコビッチの昔からのライバルで友人でもあるマレーもコートカバーリングが非常に上手いことで有名であり、ジョコビッチに負けずに素晴らしい成績とランキングを維持しています。
フットワークを活かすのはテニスシューズがあればこそ
テニスが上手い人を見ていると「あの人、何でも拾うな~」という選手もいますが、彼らは足が速いのではなく、フットワークが鍛えられており、足の使い方が非常に上手いのです(脚が速い選手も当然いますが、フットワークが上手い=足が速いという図式にはなりません)。
何でも拾えれば、理論的に負けることはありません。そしてどんなボールでも拾うためのフットワークを支えているのが「シューズ」です。当然ですが、シューズが悪いとフットワークが活かしきれず、勝てる試合も負けてしまうことになりかねません。
クレーコートなのにハードコート用のシューズを履いていたり、底がすり減ったシューズを履いていたら、フットワークは普段の半分も機能しなくなるでしょう。
合わないシューズのせいで怪我をすることも・・
コートサーフェスに合わないシューズを履いていたり、すり減ったシューズを履いていたりすると、フットワークのパフォーマンスが落ちるだけでなく、滑って怪我をしてしまう危険がとても増します。
また、自分の動きに合わないシューズを履くのも危険です。例えば靴の底(ソール)が柔らかいのは膝に優しいですが、激しく動くプレーをする方にはどうしても反発がワンテンポ遅れてしまうため、体が付いていかないこともあるので危険が増します。激しく動く方は固いソールの方が反発が強いのでお勧めですね。
そんな感じで、シューズ一つで怪我をしやすくなったり、試合に大きく影響したりするものですので、シューズは重要なんだということは覚えておいて損はないでしょう。
シューズを選ぶ際は店員さんに特徴を聞き、必ず一度は試し履きし、しかも一つではなくいくつかのシューズと履き比べてから買うようにしましょう。その方が自分に合うものが探せますし、失敗することも少なくなりますので。
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